矯正治療について

実際の治療例

実際の治療例をいくつかご紹介します。代表的な歯列不正として、叢生、上顎前突、反対咬合、開咬、過蓋咬合を示します。実際には、これらの症状が重複して発現し、より複雑な症状を呈することもあります。

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上顎前突

上顎前突は、下アゴの歯に対して上アゴの歯が前に出ている状態、いわゆる「出っ歯」です。
歯のズレと骨格のズレによるものがあり、多くは、その両方に問題があるといっていいでしょう。

成長期上顎前突の治療前後の口元と口腔内。
混合歯列期の第一期治療で、機能的顎矯正装置などにより下顎骨の成長を利用して、前後的不正を改善し、永久歯交換後、第二期で、マルチブラケット装置により非抜歯治療を完了します。

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成人の叢生と過蓋咬合を伴う上顎前突の治療前後の口元と口腔内。
このように成長期を過ぎた上顎前突では、上顎左右小臼歯のみを抜歯、下顎は非抜歯にて咬合を構築し、矯正治療を終了することもあります。

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反対咬合(下顎前突)

「受け口」、「逆歯」、「下顎前突」ともいいます。
上下の前歯の先端が噛み合う状態(切端咬合)も含まれます。反対咬合は、一般的に7~10歳の早期成長期に、第一期治療として、前歯の反対咬合と奥歯のずれを改善し、抑制された上アゴの成長を促すべきです。その後、永久歯の交換を待ち、必要に応じて永久歯咬合の完成のために第二期治療を行います。しかし、骨格的に問題がある場合には、成長完了後に第二期治療を行う必要があります。

混合歯列期の反対咬合:二つに時期にわける「二期治療」の例を示します。本例は第一期後成長完了までに、反対咬合の再発傾向と、下アゴの右への非対称性成長があり、第二期治療を行いました。骨格的な反対咬合の第二期治療は成長完了後(男性17~18歳、女性15~16歳ころ)開始します。第一期と第二期の間は、治療休止とし、数カ月に一回の観察を行います。

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成人の骨格的不正を伴う高難度反対咬合。治療前後の口元と口腔内。下顎歯列を後方に移動する余地があれば、外科的処置によらず、矯正単独治療が可能であり、顔貌の改善も期待できます。



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